『白鯨』を読む04 きいろいゾウ

お風呂に入ろうと思って服を脱いだら、浴槽に茹で上がった蟹が浮いていた。

ひきつづき身辺整理を進めていて
まだ『白鯨』を読めていない。


きのうはNHKブックスの『ジンメル・つながりの哲学』を読み終えた。
「社会」ってのは、遠くにあるものじゃなくって、
あなたの足下から地続きではじまっているものなんだよ
ということが言いたいのだろうか?
うなずきはするけれど、なにか新しい知見を得たという気分が
まったく起こらない本だった。


まあそれはそれでよくて、
『白鯨』が一歩ちかづいたことが嬉しい。
あとは、あれとこれとそれをフィニッシュしたら、そしたらいよいよ『白鯨』だ。
こころゆくまで深く深く『白鯨』の海にしずみこもう。


と、ここで伏兵があらわれてしまった。


ツマから、
「すぐに読んで欲しい、二、三日で」
と手渡されたのが
西加奈子の『きいろいゾウ』。


この数日、どうしてしまったのだろう?と心配になるくらい
ツマが読みふけっていた本で、
いまも感動のただなかにいるらしい。
この本について語り合いたいので、はやく読むべし、というわけだ。


『白鯨』…………


でも『きいろいゾウ』、冒頭の一文で、かなりつかまれてしまった。
はじめて読む著者だけれど、いいかもしれない。